
「宇宙創成」(S.シン)を読了。Kindle合本版。
フェルマーの最終定理、暗号解読に続いてサイモン・シンのノンフィクション。こちらも面白かった。ビッグバン宇宙論って、まあSF好き・科学好きであればなんとなく知っているけれど、本書では神話の時代から始まって、地球の大きさを求め、天道説から地動説、エーテルと光速、アインシュタインの登場、星々への距離、そして銀河への距離、静的で永遠の過去から続く宇宙から進化する宇宙、ビッグバンと定常宇宙論、そしてその先、という流れをまとめて知ることができるし、それぞれのエピソードが大変面白い。
真実に変化はないのに、人類のその時々の知識や考え方、宗教感などによって、「宇宙はこうあるべき」という強い信念があり、それによってより正しそうな理論がなかなか認められないところとか、あのアインシュタインでさえ宇宙定数によって静的な宇宙の方が「より正しい」と考えていたことなど、人間というのはなかなか合理的にはいかないものだ。