「ミッキー7」(E.アシュトン)を読了。Kindle版。
面白かった。人格と記憶のバックアップは技術的に確立していて、身体のバイオプリンター製クローンにバックアップを「ダウンロード」することが可能。バックアップした イメージを身体なしで「走らせる」ことはまだできていないような技術的背景。
こういう場合、何かあったときの保険としてのバックアップが描かれる作品が多いと思うけれど、本作では積極的に「使い捨て人間」の職業があるという設定。
「使い捨て」される当人の立場では、いくらバックアップから「次の自分」が作られると知っていたとしても、当人が死を体験するのは避けられないし、それが最後のバック アップから差分がある状態であればなおさら納得感がないだろう。この辺の葛藤はいろいろな作品で描かれる定番のテーマでもある。